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営業開発スタッフコラム 第12回 「養豚場の臭気調査」

エスポ化学の営業開発スタッフが、不定期でコラムを配信します。
悪臭対策のとっておきのノウハウをはじめ、製品ページではご紹介出来ない情報もお届けする予定です。

テーマ「養豚場の臭気調査」

エスポ化学株式会社営業開発部の金澤担当部長のコラム

今回は、某養豚場とその周辺地域での臭気調査を行った時の話です。

養豚場の悪臭対策

※写真はイメージです

まず最初にご説明しておきたいのは、この施設は臭気対策としてすでに様々な方策が取られているということです。

肥育舎は最新の設備を有しており、とても清潔に管理されていました。もちろん、肥育舎からの排気設備にも脱臭装置が設置されています。
また場内で出た家畜の糞尿で堆肥を作っている建屋についても、もちろん脱臭設備が設置されています。それでも、周辺地域へ臭いが届いてしまいクレームになっていました。

場内の臭気強度と臭質分布調査

そこで、周辺地域へ届いている臭いの元は何なのかを突き止め、更なる対策があれば提案してほしい、とのご要望で、エスポ化学の営業開発スタッフ3人(※全員臭気判定士資格保有)で伺いました。初日は打合せ、場内施設・脱臭設備の説明を受けたあと、場内を歩いて回り、臭いの強さ・臭質を踏査。その結果を色分けし視覚的に分かりやすくしたものが上の図になります。

農場周辺地域での踏査

二日目、三日目は周辺地域を踏査し、どの地域まで臭いが届いているのか、どんな臭いなのかを調査。(※調査風景が上の写真)結果、農場より1km程度離れた地域まで悪臭が到達していて、臭質としては「堆肥」の臭いということが分かりました。臭いは朝方など、気温の低い時間帯に風下や川に沿って届いていました。午後になると、気温が上昇し、拡散しているのか場外では臭いを感じられませんでした。今回の調査で、やはり原因は堆肥舎から漏れ出ている臭いということが判明しました。

対策として、

①まずは建屋の空気をしっかりと吸引し、既存の脱臭設備で処理する。
②重機の出入りの際、建屋の空気を漏洩させないようにする。
③それでもさらに対策の必要があるということであれば、既設脱臭設備に消臭剤を入れて臭気低減を図る。
④さらに対策を施さなくてはならない時は、脱臭設備を増設する

という4段階踏んだご提案をいたしました。結果お客様にもご満足いただけました。

今回のような“臭いについての調査”から悪臭対策の提案・設置等まで、一元で対応が可能です。
ご相談だけでも結構です!お気軽にご相談ください。

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