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エスポ化学スタッフコラム 第88回 「いまさらSDS? されどSDS!」

エスポ化学の全社員が不定期でコラムを配信します。
悪臭対策のとっておきのノウハウはもちろん、製品ページではご紹介出来ない情報や、
社内の裏話などもお届けする予定です。

テーマ「いまさらSDS? されどSDS!」

こんにちは!開発研究所 所長の中西と申します。

製造業や流通業に従事されているみなさん、SDS(安全データシート)、ちゃんと取り扱っていますか?いまや製品の販売はもちろん、サンプルを渡すだけの時でも、相手(事業者さん)へのSDSの提供は必須事項となります。

しかしこれは、あくまで「プロ同士(B to B)」のルールであります。
もし一般消費者向けにSDSを渡したら大変なことになります。

例えば、晩酌のビールに
「引火性🔥あり」「生殖毒性☠のおそれ」なんて書かれたSDSが付いていたら……
酔う前にパニックになっちゃいますからね(笑)。

さて、そんなSDS、「法律だから仕方なく作る・読む」だけで終わらせてはもったいないのです!
実はこれ、「受け取る時」だけでなく「作る時」にこそ、良い製品開発のヒントが詰まっているんです。

今回は、製品開発者視点で「SDSとの賢い付き合い方」をお話しします。

そもそも、なんで必要なの?(法的義務と目的)

SDSの提供は、労働安全衛生法や毒劇法、PRTR法といった法律で決まっている義務です。
でも、目的はシンプル。「この化学物質には、こんな危険があるから気をつけてね」 という情報を正しく伝え、事故を未然に防ぐためです。

SDSは全部で16項目ありますが、全部を丸暗記する必要はありません。
「どこに何が書いてあるか」の勘所さえ押さえればOKです。

まずはここだけ! SDSチェックの「3つのツボ」

SDSを受け取ったら、隅から隅まで読む前に、まずは以下のポイントをチェックしてください。

第2項「危険有害性」を見る

ここにはGHS区分(世界共通のルール)でリスクが書かれています。
ざっくり言うと、「区分1」 と書いてあったら要注意。「引火点が極めて低い」など、重大な危険が潜んでいるサインです。

区分 判定基準
1 引火点<23℃および初留点≦35℃
2 引火点<23℃および初留点>35℃
3 引火点≧23℃および≦60℃
4 引火点>60℃および≦93℃

「引火点」については、SDS上の「GHS区分」と、日本の「消防法」での区分(第4類など)で、基準となる温度が微妙に違うことがあります。「SDSではこうだけど、消防法だとどうなる?」という視点を持つのがプロの技です。

絵(ピクトグラム)を見る

文字を読むのが面倒なら、第2項にある絵を見てください。

  • 絵がない: ひとまず重大な危険性は低そうだと判断してOK。
  • 爆弾の絵: 爆発しやすかったり、熱や光に敏感だったりします。保管場所に注意!
  • ドクロの絵: 急性毒性あり。取り扱いは慎重に!

直感的に「ヤバそうだな」と感じ取ることが大切です。
他のGHSのピクトには以下のようなものがあります。

出典:厚生労働省「職場のあんぜんサイト」

第15項「適用法令」を見る

「で、結局どの法律を守ればいいの?」がまとまっているのがここです。

  • 安衛法: ラベル表示は必要? 特定化学物質?
  • 毒劇法: 毒物・劇物に当たる?
  • 消防法: 危険物のランクは?これらを確認して、保管や届出のルールを把握しましょう。

「作る立場」でSDSを武器にする

ここからが本題です。自社製品を開発する際、最後に慌ててSDSを作っていませんか?

おすすめは、「組成(レシピ)が決まった段階で、仮のSDSを作ってみること」。
NITE(製品評価技術基盤機構)や原料メーカーのデータを使えば、混合物の計算もルール通りにできます。

開発途中でSDSをシミュレーションし、
「うわ、これだと区分1になっちゃうな…」
「この原料を減らせば非該当にできるかも?」

と試行錯誤する。
そうすることで、より安全で、顧客にとっても扱いやすい製品をスピーディーに開発できるのです。

SDSはただの書類ではありません。開発の羅針盤として、ぜひ活用してみてください。


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