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営業開発スタッフコラム 第42回 「塗装ブースの消臭対策」

営業開発部スタッフがコラムを配信中(不定期)!
悪臭対策のとっておきのノウハウをはじめ、製品ページではご紹介出来ない情報もお届けします。

テーマ「塗装ブースの消臭対策」

営業開発スタッフコラム:久保

いつもお世話になっております。営業開発部の久保です。

私共は日々日本全国の現場で発生する悪臭と向き合っておりますが、今回は苦情発生件数の多い臭気である“塗装排気臭気”の消臭対策事例をご紹介いたします。

塗装ブースの消臭対策

塗装排気(上段左)・塗装工場(上段右) 活性炭フィルター方式(下段左)・燃焼方式(下段中)・消臭剤噴霧方式(下段右)

 

“塗装排気臭気”の特徴は、ヒトが嫌う“シンナー臭”と“塗装ミスト”が膨大風量の排気に含まれていることにあります。大手塗装工場においては、前段に塗装ミストを除去する“水洗塗装ブース”を設置し、後段にミストセパレータ等を配した脱臭装置を設置するところが多いのですが、“シンナー臭”は水に溶けないため、実際にはそのまま排気されている、というのが現実です。また中小規模の塗装工場においては、“フィルター式乾式ブース”が主流であり、脱臭対策を装備していないというケースも数多くあります。

塗装排気臭気向け脱臭装置としてお勧めできるのは、

●活性炭フィルター方式
●燃焼方式
●消臭剤噴霧方式

の3パターンが考えられます。

しかし“活性炭フィルター方式”は、排気に塗装ミストが含まれているため、活性炭表面に塗膜が形成されてしまい、すぐに使用不能→活性炭交換が必要になり、コスト面で現実的ではありません
“燃焼方式”は、確実な脱臭が可能ですが、排気風量が大きいため装置費用が高額になり、ランニングコストとしてこちらも現実的ではありません。

そこで最近では“消臭剤噴霧方式”が塗装排気臭気対策の主流となっています。
“消臭剤噴霧方式”は大別して“高分子吸着タイプ”“植物精油(中和消臭)タイプ”に分かれます。

弊社ではそれらどちらもご用意できますが、昨今の傾向として圧倒的にコストパフォーマンスが良い”植物精油(中和消臭)タイプ”の導入事例が多くなっています

塗装ブースの消臭対策

“植物精油(中和消臭)タイプ”は、塗装排気臭気と混ざることでシンナー臭を嗅覚で感じなくさせる“中和消臭剤”を気化させて、塗装ブースの排気ダクトに混入させることで感覚的な消臭を行うものです。

装置は必要電力100Vで作動する“中和消臭器”と中和消臭剤のみですので、とても簡単な対策が可能です。また、塗装ブースの排気ファンと連動運転を行うことで中和消臭剤をかなり節約することも可能なので、ランニングコストをさらに抑えることが可能です。

ただし注意点もあります。

“植物精油(中和消臭)タイプ”は薬剤に特有の芳香があり、出しすぎると「臭気指数(もとのにおいを人間の嗅覚で感じられなくなるまで無臭空気で薄めたときの希釈倍数)」が逆に上がってしまうことがあります。しっかり調整することで、ヒトの嫌う“シンナー臭気”を低減させ、悪臭がなくなったと感じられます。即効性のある臭気苦情対策としては非常に有効です。

塗装排気苦情対策でお困りなお客様、脱臭対策構築のエキスパート「エスポ化学㈱」に是非ともお声をかけていただけるようお願いいたします。

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